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研究
キャンディとOEM ①
皆さんはキャンディをどこで買っていますか?
世代に関わらず、週1回以上コンビニエンスに行くという人が50%以上いる状況から推察すると、コンビニエンスでキャンディを買っている人が多いかと思います。
その次はスーパーマーケットでしょうか?
コンビニエンスとスーパーのキャンディ売り場の違いを考えると、大きく違うのは「商品数」だと思います。コンビニエンスよりもスーパーの方が売り場面積が広いためキャンディの商品数も当然増えてくる。というごく当たり前の理由でしょう。
というと、それだけコンビニエンスに陳列されている商品は競争を勝ち抜いてきた「売れ筋」という見方ができるかと思います。コンビニエンスに陳列されているだけでも「勝ち組」なんですね。
商品単体で見るとちょっとわかりにくいのですが、ブランドという視点で見るとコンビニエンスのキャンディブランドの構成はそんなに大きな変化は実はあまりありません。
ブランド力がある強いところが陳列棚そのものを抑え、その中で自社商品群が季節や様々な要因により構成が変わっているというわけです。
ポッと出のメーカーやブランドがコンビニエンスの商品棚に食い込むことは至難の技です。
そういう見方でコンビニエンスのキャンディブランド構成を見ると二桁に満たないブランドでキャンディ売り場は構成されていることがわかると思います。
そしてさらに「プロの目」で見ると
自社がキャンディメーカーとしてブランドを構築している
キャンディ工場を持たずブランドホルダーとしてOEMで賄っている
この2種類に大別してみることができます。
面白いのは他のお菓子のOEM構成よりも、キャンディはよりOEMの比率が高いことが特徴です。
事実のど飴でシェア1位のブランドは自社工場を持っていませんし、売上上位5アイテムのうち少なくとも2アイテムはOEM商品であることも、売上ベースで考えた場合、アイテムベースで比較する以上にOEM商品が与えるインパクトは大きいです。
キャンディ市場においては何故このような構成が顕著になっているのでしょうか?
研究員ブログではこういったことも含めて情報発信を引き続き行なっていきます。